こどもまちゼミ「お仕事体験わくわくワーク」は、磐田市内の店舗・企業で小学4~6年生を受け入れて頂き、仕事の体験、取材、その魅力をポスターに作成し、発表するキャリア教育プログラムです。

ただの職業体験イベントではなく、「振り返り」を重要視しています。

(2013年に磐田市の協働まちづくり事業で採択され、その後は商工観光課と共催、補助事業と形を変え、2021年で9年。お隣の袋井市からも委託を受け2020年度から開催しています。)

 

 

2015年、経済産業省の「キャリア教育アワード」コーディネーターの部で優秀賞を頂いた取り組みです。

 


特徴は
・他校、異学年で2~4人のチームとなること
(2019年からブラジル人学校さんも加わっています)

・全員で事前研修をすること(アイスブレイク、事業の意図、キャリア教育の重要性の伝授、前後の保護者の励ましや傾聴の依頼)

・お仕事の体験後、お店や企業に取材をすること

・その後、再度全員が集まって魅力を伝えるPRポスターを作り、発表をすること。

・・・以上がプログラムとなっていることです。

 

「見る・聞く」では20%の学びが、「体験」で80%になり、「人に教える」ことで90%になると言われています。

取材して、チームでポスターを制作・発表することで、学びが自分のものに、社会が自分事になります。

そして、以下の社会人基礎力
・前に踏み出す力
・考え抜く力

・チームで働く力
が自ずと楽しく身につくよう考えています。


大事にしているミッションは
現地に行った人しか分からない魅力を伝えること
(インターネットやパンフレットでは分からないレアポスターを創って大人に教えてほしい)

おじさんおばさん、お姉さんお兄さん、社長さん等に取材、撮影をすることで社会人基礎力が身につき、消費者だった目線が生産側の目線に変わります。

  それをどう伝えるか?こども会議(下書き)をして、次回の振り返り授業でポスターに仕上げていきます。

自分の案が通るのか?
撮影した写真を見比べてどれを使うのが伝わるのか?
キャッチコピーはどうするのか?

 

 

ポスター作成でも、「チームで働く力」「考え抜く力」が自ずと付きます。

協力しながら時間内に作ることでタイムマネジメント力も育みます。ケンカしてもいいよ、精いっぱいを出し合ってと伝えます。

その後、保護者も入れた参加者全員の前で、時間を決めてプレゼンテーションをします。

主体的に発表することを大事にしていて、最初に発表したいチームを待ち、子どもたちに任せます。

伝える力だけでなく聴く力も、どんな風にしたら良いかを出し合ってから始めています。

プレゼン能力も、タイムマネジメント能力も体感できます。

 

全てが終わると、達成感でいっぱいの子どもたちの表情は自信がついているようで、大人びています。
また、他校の子と仲良くなって帰っていきます。

その後、全ポスターは商業施設などでを展示して、お世話になった店舗企業へ配布となります。
そのポスターを貼っていただくことで、売り上げに貢献できればと思っています。
(実際それを見て買う方、また本人や保護者、祖父母などが見に行くことで買い物をしたり、その後のファンになっていきます)

▼参加した子どもの声

「仕事は、まわりを豊かにすると思った」
「自分が思っていたより大変だった。1つの商品に対し、たくさんの人がかかわってできているから」
「ポスターは他の人の意見を取り入れて、想像がどんどんふくらんだ」
「自信がついて学校で大きな声で発表ができるようになった」
「あんなに美味しいものをちゃちゃっと作るおじさんは本当にすごい」
「時間内にきっちりやることに驚いた」
親御さんの声
「社会で学ぶ経験は大きいなぁと、感じました。やれることで自信がついた表情をみて、すこし大人になったようにもみえました。会話も前よりしっかりした部分もあって、今後の生活の変化もあるのではと期待しています。本人に聞いたら、「ポスター製作も発表もめちゃくちゃ楽しかった!」と言っていました」
「いろいろ体験できて、よかったなぁー、申し込みしてくれてありがとうといってくれました」
「短い時間で立派なポスターと発表ができて驚きました。子どもたちの目のつけどころや感性は素晴らしいと感じました」
「お仕事体験からポスター製作&発表を通して、自信をもった息子が一回り大きく見え、感動しました」
「体験の翌日、習い事で大きな声で挨拶をしていたので、今回の体験が、きっかけになったと感じた。」
「恥ずかしがりやで、普段学校ではおとなしいはずの息子が、チームメンバーのみなさんととても楽しそうに話しながらポスター製作をしていて正直驚きました。自分たちしか知らない情報をみんなに伝えようという気持ちで、大勢の前での発表も自信を持って出来たと思います。 本人に聞いたら、「ポスター製作も発表もめちゃくちゃ楽しかった!」と言っていました」
「笑顔がすこしシャキッとしたというんですか? 学んできた、自信がついたという表情でした。 自分の中での達成感、これができたよ、ほめられたよという、報告がたくさんきけました。友達と仲良くなれて、いいチームなんだよっていってたのも、最初の自己紹介からぐっとかわって、驚かされましたね。」

 ▼受け入れ事業者様の声

「とてもしっかりした子どもたちでした。人を見ているなと気づき、背筋が伸びました。」

「「仕事で何を大事に思っているか」の質問に答えることで、改めて自身の仕事を見直す機会になった」

「大きな声での接客でお客様もとてもにこやかな表情でした。見習います。」  

 

 

 

 


4年生から6年生まで毎年参加してくれたお子さんより、中学生になった今の声が届きました。


 

 

 

 

 

お母さまからは
「息子が小学校4年生から6年生の間、3回職業体験に参加させていただきました。

地域の中で立ち寄ったことのある商店等での職業体験は大変貴重な経験でした。

また、体験した職業の内容やお店の紹介を多くの人の前で発表する機会があったことも大変良かったです。

限られた時間の中で学んだことを伝える大切さを勉強できたと思います。

 

息子は今年中学生3年生になりましたが、この経験はとても良い思い出になり、また将来の夢へのヒントになったことと思います。

そして、磐田市のこのような素晴らしい事業がずっと続いていってほしいなと思います。

応援しております。有難うございました。」